2008年 10月 30日
second nature展 |
21_21で行われているsecond nature展。要するに人為的な行為と自然の持つ偶発性を掛け合わせました展。
吉岡徳仁の雲のような人工物(無数のファイバーを天井から吊るしたもの)は新しい空間性を獲得していたように思われる。動かない雲、消えない雲とでも言いましょうか。
その他には水の中に発生する結晶を人為的に形作ったスポンジにまとわりつかせたコラボレーションや松を氷の中に閉じ込めた作品(東信)等が目立っていた。
伊藤豊雄やアントニオ・ガウディに代表されるように建築界の中でも自然界の生成ルールを建築へ代入することはしばしばある、というか最近の流行ど真ん中でもある。どうやら恣意性と芸術性が解離してきたと思われる。つまりどこかに理由を求めた物の方が説得力があるということであり、建築の世界ならまだしも芸術という公共的な影響力を持たない事象までもが恣意性ではなく自然界に生成ルールを頼ると言う事は興味深い。逆に建築の世界では恣意性を突き詰める事が客観性を獲得するケースが増えているのはまたさらに興味深い。世界が多様化していくとはこういうことであろう。
吉岡徳仁の雲のような人工物(無数のファイバーを天井から吊るしたもの)は新しい空間性を獲得していたように思われる。動かない雲、消えない雲とでも言いましょうか。
その他には水の中に発生する結晶を人為的に形作ったスポンジにまとわりつかせたコラボレーションや松を氷の中に閉じ込めた作品(東信)等が目立っていた。
伊藤豊雄やアントニオ・ガウディに代表されるように建築界の中でも自然界の生成ルールを建築へ代入することはしばしばある、というか最近の流行ど真ん中でもある。どうやら恣意性と芸術性が解離してきたと思われる。つまりどこかに理由を求めた物の方が説得力があるということであり、建築の世界ならまだしも芸術という公共的な影響力を持たない事象までもが恣意性ではなく自然界に生成ルールを頼ると言う事は興味深い。逆に建築の世界では恣意性を突き詰める事が客観性を獲得するケースが増えているのはまたさらに興味深い。世界が多様化していくとはこういうことであろう。
by tsujitakuma
| 2008-10-30 05:44
| exhibition