2009年 04月 21日
四国 |
3月の終わりから4月頭にかけて四国へ行ってきた。
四国へ行くのは2度目だが本格的に回ったのは今回が初。以下建築リスト。
香川県庁舎(丹下健三)
RCを線材として捉え、ひたすらグリッドを反復させて空間を構成している。タイルやサッシのスパンもグリッドと揃える徹底振り。手前に細長い、6m程のピロティのある低層ヴォリューム、奥に正方形のプランの高層ヴォリュームを配置し、都市を意識した配置計画となっていた。グリッドというルールとRCという構造、素材をひたすら突き詰めることで得られる透明感を感じた。
香川県立体育館(丹下健三)
体育館を構成する大きな平面と傾斜した観客席を浮かし、その下部にエントランスや事務室など諸機能を配置。へーリングのガルカウ農場的な機能主義あるいは表現主義に似ている。県庁と比べかなりぶっ飛んだ形をしている。一人の建築家が同時代にここまで形に差がある仕事をしたということに驚く。
猪熊弦一郎美術館(谷口吉生)
ヴォリュームを積み木のように組み合わせて、空間を構成している。美しいが、平日ということもあってかあまりうまく使われていないように思われた。
金比羅山(鈴木了二)
とにかく階段がきつかった。山頂からの景色はこれぞ四国という感じで、霞がかった山の稜線が幾重にも連なり神秘性を感じさせている。四国は全体的に本州とは違う。やはり20世紀の終わりまで船でしかつながっていなかったことが大きいと思う。なにかこう四国全体の雰囲気が違う。
アンパンマンミュージアム(古谷誠章)
ロの字型の断面を持っていて真ん中の穴の部分がどーんと開いている。たて動線を固めたり、バックヤードを最小限に収めたりと、プランニングが絶妙だった。
坂本竜馬記念館(高橋晶子+高橋寛/ワークステーション)
海に向かって大砲が突き出ているようなかなり厳つい概観とは裏腹に中はあまりよくなかった。
牧野富太郎記念館(内藤廣)
山の頂上に這うようにある建築。自然と一体となった構成。場所ごとに最適な構造。気持ちいい。ここにしかない形式ながら、ある普遍性をもった、建築のあるべき姿。
石手寺
意味が全然わかりません。把握欲求は増すばかり。把握したいということよりももう受け入れるしかないんだね。
松山市街
なんというか雰囲気がすごく好きです。小さなカフェやインテリアショップがたくさんあって、商店街も活気があって、路面電車もいい。グリッドの道路で、道幅も普通なんだけれど、京都とは違った良さがあった。みなとみらいや新横浜のグリッドはやっぱりよくない。
四国に、言葉では説明できないことを強く意識させられました。
一緒に付き合ってくれたシゲト氏どうもありがとう。
四国へ行くのは2度目だが本格的に回ったのは今回が初。以下建築リスト。
香川県庁舎(丹下健三)
RCを線材として捉え、ひたすらグリッドを反復させて空間を構成している。タイルやサッシのスパンもグリッドと揃える徹底振り。手前に細長い、6m程のピロティのある低層ヴォリューム、奥に正方形のプランの高層ヴォリュームを配置し、都市を意識した配置計画となっていた。グリッドというルールとRCという構造、素材をひたすら突き詰めることで得られる透明感を感じた。
香川県立体育館(丹下健三)
体育館を構成する大きな平面と傾斜した観客席を浮かし、その下部にエントランスや事務室など諸機能を配置。へーリングのガルカウ農場的な機能主義あるいは表現主義に似ている。県庁と比べかなりぶっ飛んだ形をしている。一人の建築家が同時代にここまで形に差がある仕事をしたということに驚く。
猪熊弦一郎美術館(谷口吉生)
ヴォリュームを積み木のように組み合わせて、空間を構成している。美しいが、平日ということもあってかあまりうまく使われていないように思われた。
金比羅山(鈴木了二)
とにかく階段がきつかった。山頂からの景色はこれぞ四国という感じで、霞がかった山の稜線が幾重にも連なり神秘性を感じさせている。四国は全体的に本州とは違う。やはり20世紀の終わりまで船でしかつながっていなかったことが大きいと思う。なにかこう四国全体の雰囲気が違う。
アンパンマンミュージアム(古谷誠章)
ロの字型の断面を持っていて真ん中の穴の部分がどーんと開いている。たて動線を固めたり、バックヤードを最小限に収めたりと、プランニングが絶妙だった。
坂本竜馬記念館(高橋晶子+高橋寛/ワークステーション)
海に向かって大砲が突き出ているようなかなり厳つい概観とは裏腹に中はあまりよくなかった。
牧野富太郎記念館(内藤廣)
山の頂上に這うようにある建築。自然と一体となった構成。場所ごとに最適な構造。気持ちいい。ここにしかない形式ながら、ある普遍性をもった、建築のあるべき姿。
石手寺
意味が全然わかりません。把握欲求は増すばかり。把握したいということよりももう受け入れるしかないんだね。
松山市街
なんというか雰囲気がすごく好きです。小さなカフェやインテリアショップがたくさんあって、商店街も活気があって、路面電車もいい。グリッドの道路で、道幅も普通なんだけれど、京都とは違った良さがあった。みなとみらいや新横浜のグリッドはやっぱりよくない。
四国に、言葉では説明できないことを強く意識させられました。
一緒に付き合ってくれたシゲト氏どうもありがとう。
by tsujitakuma
| 2009-04-21 00:51
| trip