メディアについて |
メディアに掲載されるということは、程度の差こそあれ、誰が書くか、誰に届くか、誰が書かせるかという、すべての主体を意識するということだと考えています。その上で初めて生まれるのが情報だと思います。
僕はこの一連のメディアへの掲載で、書かせる、という立場=編集側の立場を特に意識していました。メディアとして機能するどの媒体でも、その媒体を作った人が確かにいて、その人は同じ人間であるということです。
建築もある意味ではメディアです。
インターネットや言語や紙、そういう言葉の種類に関係なく、発信する人も、書かせる人も、読む人も、すべて意思をもった人間であるということ、そこから「伝わる」ということに関係するすべては始まっているんだという実感が僕の現在です。
僕は下記のメディアに掲載される「情報」は僕からのみによって生まれた固定的なものでは決してなく、僕に依頼してくれた編集の方やこれらを手にとるかもしれないすべての読者の間にある関係性それ自体だと思っています。
□新建築6月臨時増刊号「今、建築について思うこと--3.11を経て」

800字論考「震災を経て、建築について考えていること」を寄稿しました。
新建築社/西牧さま、このような意義深い企画に参加させて頂き誠にありがとうございました。
□JA82 SUMMER, 2011 日本の都市空間2011

403architecture [dajiba]として、「パラレル・マテリアル・スケープ」を寄稿しました。
新建築社/橋本さま、和田さま 光栄な気持ちと、感謝の気持ちと、懸命に生きなければならない実感で一杯です。どうも有難うございました。
□ねもは02
12000字エッセイ「二極化する世界へのプレゼント」を寄稿しました。
企画依頼と執筆校正を担当した東北大/市川くん、同世代として誇りに思っています。同人誌の貴重な紙に12000字の文量を当ててくれて、大変感謝しています。どうも有難うございました。